ブループラネット賞 

ブループラネット賞受賞者放映プログラム

2017

2017年のブループラネット賞受賞者はドイツ出身の物理学者ハンス・J・シェルンフーバー教授とアメリカ出身の生物学者グレッチェン・C・デイリー教授。 ドイツにあるポツダム気候影響研究所の所長であるシェルンフーバー教授は、地球の温度が何度上昇すると、どこでどんな災害が起こりうるのかという数値を提示し、2015年に190カ国以上が合意したパリ協定の理論的な礎を築き上げた。 もう一人の受賞者、生物学者のグレッチェン・C・デイリー教授は、自然の価値に値札をつけることで、自然保護と経済活動の発展の両立を唱え、持続可能な社会の実現に尽力した。長年に渡るフィールドワークを基に「カントリーサイド生物地理学」という新しい考え方を提唱し、手付かずの自然を保護するだけではなく、人間の生活圏にある自然を守ることで生物の多様性を維持していくことが大切であると提示した。 地球の未来を守るためにそれぞれがどのように研究を重ねてきたのか、その具体的な活動を紹介する。

 

2016

環境問題の解決に向けて貢献した個人・組織に贈られる「ブループラネット賞」。
2016年(第25回)は、インドのパバン・シュクデフ氏とスイスのマルクス・ボルナー教授が受賞した。 シュクデフ氏は経済活動において自然から受けた恩恵を数値化し自然の価値を評価するという環境会計を発展させ、その実用的な測定方法を提唱しこれまで見えていなかった、自然に対する負担を明らかにした。さらに長年銀行で働いて来た経験を元に、世界を動かしている民間企業の会計システムにこそ数値化した自然の価値を組み入れることが必要だとして、そのための具体的な方法を記した手引書「自然資本プロトコル」を発表し、持続可能な社会の実現に貢献している。 もう一人の受賞者、動物学者のマルクス・ボルナー教授は40年にわたりタンザニアのセレンゲティ国立公園で豊かな生態系を守ってきた。密猟者から動物を守り、絶滅の危機にあったクロサイを復活させ、ヌーの大移動を妨げる高速道路建設のルートを変更させるなど、多くの活動を通してボルナー教授が気づいたことは、国立公園の周辺に住む人々もまたその地域の生態系の一部であるということ、そして生態系を守るためには、地域のコミュニティや政治家、科学者、様々な保護団体など全てを巻き込んで協働することが唯一の方法であるということ。それぞれの立場で経済発展と自然保護の両立を目指す2人が青い地球を守るためにどんな努力を積み重ねて来たのか、その具体的な活動を紹介する。

 

2015

環境問題の解決に向けて貢献した個人・組織に贈られる「ブループラネット賞」。
2015年(第24回)は、英国ケンブリッジ大学のパーサ・ダスグプタ教授と米国コロンビア大学のジェフリー・サックス教授が受賞した。ともに世界的な経済学者であり、環境問題への経済学的アプローチが注目されている。 ダスグプタ教授は、環境資源の劣化という観点から発展途上国の貧困を研究し、環境経済学と開発経済学を統合した。ダスグプタ教授が開発した「IWI(包括的富の指標)」は、持続可能な社会を構築するための新たな経済指標として注目を集めている。サックス教授は、「臨床経済学」という独自の方法で、経済危機に陥った多くの国々を再建に導いた。また、国連の特別顧問として、持続可能な経済発展を促進し、極度の貧困の克服に貢献してきた。 二人の功績とメッセージを紹介しながら、世界の人々が価値観や意見の違いを乗り越え、どう環境問題に取り組むべきか考える。

2013年、2014年のプログラムは英語音声版のみです。英語音声版はこちら

2012

私たちの暮らす地球環境は、かつてないほどの危機的な状況にある。
2012年ブループラネット賞は、人間がどれだけ自然環境に依存しているか表した指標「エコロジカル・フットプリント」を提唱し、過剰消費のリスク見直しに貢献したウィリアム・リース教授(ブリティッシュ・コロンビア大学教授)とマティス・ワケナゲル博士(グローバル・フットプリント・ネットワーク代表)、人間の活動が「生物多様性」を危機的な状況に追い込んでいることを初めて提唱したトーマス・ラブジョイ博士(ジョージ・メイソン大学教授)が受賞した。
番組は2012年のブループラネット賞受賞者らが、地球環境問題について現状と人々が何をすべきかを述べている。