れじりえんすレジリエンス(回復力)

 レジリエンス(resilience)とは、「弾力性」「復元力」「回復力」などを意味し、もともとは物理学や心理学で使われていた。近年では、生態系や社会・組織などにも広く用いられ、「外部からの攪乱や環境変化に適応し、元の状態に戻る力」という意味で使われる。
生態学においては、生態系が富栄養化や生息地の減少といった外的圧力を受けた際に、元の状態を維持・回復できる能力を指す。レジリエンスが低下すると、生態系は安定を保てず、急激に別の状態へ移行する可能性が高まる。特に「双安定性」をもつ生態系では、レジリエンスはある状態が維持される範囲(安定性の幅)とされ、この範囲内の攪乱であれば元に戻ると考えられている。

環境問題と解決に向けた取り組み集
気候変動と食糧生産【クライメート・スマート・アグリカルチャー】参照。

    

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