ブループラネット賞 今年度の受賞者

2020 (29th)
Blue Planet Prize Winners

2020年(第29回)
ブループラネット賞受賞者

歴代受賞者

デイビッド・ティルマン教授

デイビッド・ティルマン教授
米国

サイモン・スチュアート博士

サイモン・スチュアート博士
英国

デイビッド・ティルマン教授(米国)

1949年7月22日生まれ
ミネソタ大学 教授 大学理事
カリフォルニア大学サンタバーバラ校 卓越教授

農業と食習慣が健康と環境に与える影響について精査し、植物ベースの食物は人間の健康と環境の両方に利があるのに対し、赤身の肉類は人間の健康にも環境にも悪影響を与えることを示した。密接に関連している食習慣・環境・健康のトリレンマを地球規模の問題ととらえ、人間の健康にも、地球環境にもよい農業の実践と食習慣への移行を唱道している。

受賞の辞

ブループラネット賞という、将来の人類のために地球環境を持続する重要性を訴える他に類を見ない役割を持つ賞をいただけることを非常に名誉に思います。この賞を過去に受けた方々に対して私が大きな敬意を払っているということもあり二重の名誉です。その先達らは私たちの地球を脅かすものを予見し、私たちに警告を発し、そして解決策を見出しました。私はその偉人たちに追随したに過ぎません。私が歩んだ道は、ひとえに、私を叱咤激励し導いてくださった恩師、ともに仕事をする機会に恵まれた同僚や学生諸君の存在があってのものであり、これらの方々にはたいへん恩義を感じております。

世界の人口は110億人にならんとしており、私たちの住む地球は満員になってしまいました。この満員の地球の長期的な居住適性、あまたの種の命運と私たちの健康は、私たちがいかに生きるか、とりわけどのようなものを食べることを選択するのか、どのように農業を行うかにかかっています。私たちの生活、そして私たちのあとに続くすべての人たちの生活は、地上のすべての生き物が相互依存していると認識し、これまで以上に素晴らしい持続可能性を達成するための道を見つけ、たどり続けることで非常に豊かなものとなるでしょう。

サイモン・スチュアート博士(英国)

1956年7月14日生まれ
シンクロニシティ・アース戦略的保全部長
元 IUCN 種の保存委員会議長

IUCN 絶滅危惧種レッドリストのためのカテゴリーと定量的な基準の開発を主導し、評価対象種の拡大に顕著な貢献があった。この堅固な科学的基盤により、レッドリストは、最も信頼性が高く、広く利用される種の絶滅リスクに関する情報源となった。また、世界両生類アセスメントを立ち上げ、統括し、両生類の減少はその生息場所だけでなく、自然環境が損なわれつつあることを示していると警鐘を鳴らした。

受賞の辞

2020年のブループラネット賞を受賞することは、私の人生において最高の栄誉です。1993年以来、私は旭硝子財団の活動は存じ上げており、私たちのかけがえのない地球に持続可能な未来を実現するために役立つ厳密な科学の発展に対し、揺るぐことなく献身的に活動していることに大きな敬意を抱いています。私は、自然保全を推進しようという自分の熱い思いを貫き、これまで稀有で恵まれた仕事人生を全うしてきました。

私は、博士課程で、タンザニアの絶滅が非常に危惧される鳥の群れについての仕事を始め、生物多様性における科学と政策の橋渡しが最後の仕事となりました。私は、とくに「IUCN 絶滅危惧種レッドリスト」や「生物多様性保全のための重点地域」のような保全を進める上で重要な情報源に、最新の科学的知見を取り込むお手伝いをしました。しかし、私の家族、恩師、共同研究者、長年の友人たちからの今も続いているお力添えなくしては何も成し遂げられませんでした。私たちは今、歴史的瞬間に立っています。 ― 私たちは事実が示す声に耳を傾け、自然が定める限界を超えない生活を始めるでしょうか?

私はブループラネット賞をいただくことで得られる知名度を、人間と自然のための調和のとれた持続可能な未来を実現するために使わせていただく所存です。

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