2022年(第31回)ブループラネット賞 表彰式典、講演会を開催

2022.10.21
2022年受賞者と、表彰式典等を開催できなかった2020年、2021年の受賞者をお招きし、2022年(第31回)ブループラネット賞表彰式典を、10月5日(水)に開催しました。翌日には東京大学の伊藤謝恩ホールで、8日(土)には京都大学シンポジウムホールで、受賞者記念講演会を開催しました。


表彰式典10月5日(水)

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今年の受賞者、ジグミ・シンゲ・ワンチュク第4代ブータン王国国王陛下のご名代、ソナム・デチャン・ワンチュク ブータン王国王女殿下と、スティーブン・カーペンター教授(米国)に島村理事長からトロフィーが贈られました。

講演会東京:10月6日(木)、京都:10月8日(土)

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講演
歩むものの少ない道:革新的変化のものがたり
ソナム・デチャン・ワンチュク ブータン王国王女殿下
質疑応答
コーディネーター 松下和夫 氏(京都大学名誉教授、日本GNH学会会長)
本年の講演会では、シグミ・シンゲ・ワンチュク第4代ブータン王国国王陛下に代わり、ご名代として、ソナム・デチャン・ワンチュク ブータン王国王女殿下に「歩むものの少ない道:革新的変化のものがたり」と題し、ご講演いただきました。

第4代ブータン王国国王陛下が築いたGNH=国民総幸福量という思想を礎に、現在の国王である第5代ブータン王国国王陛下がどのように政策を進めてこられたのか、そして、パンデミックを迎えたこの2年をどのように乗り越えようとしてきたのか、最新の状況をお伝えになりながら、お話されました。

その後、コーディネーターの松下和夫教授(京都大学名誉教授、日本GNH学会会長)から、ブータン王国の概要や、GNHが成立した背景、GNHの考え方について解説がありました。質疑応答には、ブータン王国特命全権大使ヴェツォプ・ナムギャル閣下が登壇され、来場者から寄せられたたくさんの質問にお答えくださいました。
Prof.Carpenter.jpg Q&A2.jpg 集合写真

講演
地球レベルでのリン循環の修復について
ー 今、食糧と水の供給が危ない ー
スティーブン・カーペンター教授
質疑応答
コーディネーター 黒田玲子 氏(中部大学 先端研究センター 特任教授・東京大学名誉教授)
スティーブン・カーペンター教授からは「地球レベルでのリン循環の修復について ― 今、食糧と水の供給が危ない ―」と題し、リン循環におけるこれまでの歴史、現在リンが置かれている状況とその問題点、解決策と実践事例について、ご講演いただきました。

コーディネーターの黒田玲子教授(中部大学先端研究センター特任教授、東京大学名誉教授)からは、リンの重要性の解説や、レジームシフトについての補足説明がありました。その後、カーペンター教授は、黒田教授や来場者からのたくさんの質問にお答えくださいました。



新型コロナウイルス感染症の影響により3年ぶりでしたが、たくさんの方にご来場いただき、無事に開催することができました。

東京での講演会には、昨年、一昨年に来日が叶わなかった2020年、2021年受賞者の皆様にも来場いただきました。

来日された受賞者の皆様、開催にご尽力いただいた皆様、来場くださった皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。

なお、講演会の模様は、後日財団ホームページへ掲載の予定です。

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